リゾート地で免許を取るといえば、スキューバダイビングや船舶免許を思い浮かべますが、車の免許を「合宿」で取りに来る人も珍しくありません。
私は合宿ではありませんでしたが、普通自動車の免許を沖縄の離島の教習所に通って取得しました。
実はそのあと、「取得して数年で免許失効」というアホなことをやらかしてます。
通っていた離島の教習所というのは、宮古島の『大和自動車学校』というところです。
2018年現在は廃業していて、跡地には葬儀場やイベントホールが建っています。
当時そこと合わせて教習所は3軒あったのですが、考えてみたら人口5万人ほどの都市にはさすがにちょっと多過ぎですよね(笑)
他の2つの教習所はこちらを参照ください。
教習所の場所も海のすぐ近くで、一番近いビーチまで徒歩10分ほど。
路上教習も海岸沿いを必ず走りましたし、もちろん景色は最高です。
バカンス気分で講習が受けられるので、地元の人以上に合宿での教習に来る人が多い印象でした。
卒業時の運転技術は都会の教習所より低くなる可能性も
“離島”である以上、道路状況なども限られるのでこれは仕方ないのですが、道路の車線や交通量も少ないため、路上教習で習得できる技術が限られてしまうんです。
その「限定される道路状況」というのは、以下のようなものが特徴として挙げられます。
線路がない
踏切は教習所内のコースのみ
高速道路がない
高速教習は教習所内のシミュレーションのみ
片側1車線の道路ばかり
車線変更がすごく簡単にできる
「車線変更」というのは読んで字のまま、右左折や追い抜きなどのため走行している車線を変えることです。
交通量が少ない道路なら簡単にできることですが、交通量が多い道路では周囲の車の動きを読んだり意思表示したりといった技術が必要ですし、けっこう精神力も試されます。
でも、こういう経験が訓練になるわけですからね。
本人の身体能力も多少影響しますが、本州の都会と比べると卒業時の運転レベルは低くなるかもしれません。
リゾート地の教習所に通っていた人は、都会での運転は慣れるまでは怖いのではないでしょうか。
もう1つ、特徴として沖縄の離島では期間限定で道路の見通しがとても悪くなる場所があります。
収穫直前の時期(12月頃)のサトウキビ畑です。
実際に沖縄で見たことがある人ならわかると思いますが、成長したサトウキビは人の背丈以上あり、とくに交差点などは建物の壁でもあるかのように車の状況がわかりにくくなるので要注意ですね。
飲酒&夜更かしに注意
すごく恥ずかしい話なのですが、私は修了検定(仮免許を取るための試験)に1回落ちたことがあります。
「卒業検定に落ちる人はよくいるけど仮免で落ちる人は珍しい」と、かなりいじられました。
原因は、検定の前日に夜遅くまで飲酒し寝不足と二日酔いの状態で受験したことです。
(今なら酒臭い時点で即アウトですね)
当時はスキューバダイビングのガイドインストラクターの仕事をしていたため、お客さんとの付き合い等で飲酒は避けられなかったのですが、そこは社会人としての自己管理の甘さを反省するしかありません。
このように、リゾート地だからといってバカンス気分で羽目をはずすと痛い目にあいます。
私の場合はその島で働いていたので、一度落ちても受験料が無駄にかかるだけでいつでも再受験できましたが、合宿の場合は時間も限られています。
このようなことにならないよう自己管理を徹底しましょう。
教習所によっては合宿期間の「飲酒厳禁!」のところもあるみたいですね。
まとめ
・バカンス気分で講習が受けられるけど羽目を外さないようにする
・そこの教習所でしかできない貴重な体験ができる
・卒業時の運転技術は限定されてしまうこともある
・飲酒&夜更かしに注意
ここまで読んでいただきありがとうございました。
写真/ぱくたそ