京都に旅行することになり宿探したはいいけど、桜や紅葉などのハイシーズンの連休やゴールデンウィークなんかは1年近く前から予約がうまっていたりします。
泊まれそうなホテルや旅館が京都市内で見つからない場合はどうすればいいのでしょうか。
その場合は、京都市の周辺地域にまで範囲をひろげて宿を探すことも手段のひとつになると思いますが、正直初めての関西だと、どこが京都に行きやすいのかわからないし困りますよね。
そんな時にぜひ選んでいただきたいのが京都の隣にある大津です。その大津市内の中でもとくに浜大津駅周辺は、 琵琶湖を一望できる環境の良さと京都へのアクセスの便利さもありながら、穴場でおすすめなんですね。
その理由について浜大津周辺を中心にもう少しくわしく説明したいと思います。
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京都の観光スポットまで直通で混雑もなし
大津市の主要駅である「JR大津駅」も京都駅まで2駅(9分)という近さですが、京阪京津線(けいはんけいしんせん)という私鉄の「びわこ浜大津駅」という駅は、京津線が京都の地下鉄と連絡しているため、京都駅まで直通ではいけないものの京都の観光スポットに直通で行ける便利さがあるんですね。
ただ、この事実は京都や滋賀に住んでいる人でも意外と知らなかったりしますので、県外の観光客にとってはなおさらわからないと思います。
京都駅から平安神宮などのある地域に行くバスは、車内も道路もとにかく混雑します。
バスは混むならと地下鉄を選べば混雑も渋滞もさけて行けますが、京都駅からは1本では行けないので乗り換えが必要になります。
でも、浜大津なら京阪京津線を使えば乗り換えなしで平安神宮や河原町まで行けるんですね。しかも利用者の数も京都より少なくだいたい空いています。
浜大津から京都市内へのアクセスについて
京都方面へは1番線になります。「太秦天神川(うずまさてんじんがわ)行」または「京都市役所前行」に乗れば京都市内へ行けます。
注意
浜大津駅は「石山坂本線」という大津市内だけを走る路線もあるため、間違えないように気を付けましょう。
京津線の車体はこのように水色になっています。
一方の石山坂本線はデコレーションされているものもありますが基本は緑色をしています。
車両のデザインも違うので見分けがつくと思います。
浜大津の次の駅である「上栄町(かみさかえまち)」までは道路を走る路面電車になるので、身近に路面電車がない人は乗るだけでも楽しめるかもしれません。
浜大津駅から京都の観光スポットまでの運賃と時間の一例は表のとおりです。
(ICカードも各種使えます)
【嵐山方面】へは太秦天神川で乗り換えが必要になるため57分と乗車時間は長いですが、京都駅から市バス1本でも45分はかかる(混雑時は1時間以上)ことを考えると、あまり差はないのがわかると思います。
ただ、値段は京都駅から市バスに乗るのが230円と一番安いですけどね。
なお、JR京都駅は浜大津駅から直通でいけません。
京阪山科駅で乗り換えもできますが、大津駅からJR(琵琶湖線 大阪方面行2駅9分)利用が一番早くて安いです。
百人一首の有名な歌の舞台を通っている京津線
これやこの ゆくもかえるもわかれては しるもしらぬも おうさかのせき
蝉丸
よをこめて とりのそらねははかるとも よにおうさかの せきはゆるさじ
清少納言
こちらは百人一首の中でもとくに有名な作品なので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
実は、京阪京津線は百人一首の蝉丸や清少納言の歌にもよまれている「逢坂山関(おうさかやまのせき)」跡を通っているんですね。駅で言うと「大谷(おおたに)駅」が最寄駅になります。
ここは、現在は国道1号線が通っている場所ですが、もともと東海道や中山道といった街道をとおって京都へ行くための交通の要所でした。
電車の中から史跡を見ることはできませんが、このような歴史ある場所を通ることも京津線の魅力だと思います。
足をのばせば近江神宮へも行ける
百人一首カルタの聖地として有名になった近江神宮へは、京津の浜大津駅から「石坂線」に乗り換え4駅です。
この石坂線はデコレーション車両が走っていることでも知られています。
とくに漫画「ちはやふる」のデコ電車は、車内に名シーンの画像や百人一首の句などが貼られていて、ファンでなくても乗っているだけで楽しめるのではないでしょうか。
浜大津周辺のおすすめ宿についてはコチラの記事をご参照ください。