別府で有名な観光の1つに『地獄めぐり』がありますが、初めて行く人にとっては、こんな疑問↓もあるかと思ってこの記事を書きました。
「別府の地獄めぐりって見るだけ?温泉のように入れる?」
結論からいうと、地獄めぐりは基本的に見て楽しむ観光スポットですが、海地獄、かまど地獄、鬼石坊主地獄、血の池地獄の4ヶ所には足湯があり、地獄と同じ湯に入ることができます。※鬼石坊主地獄の足湯は泥ではありません。
でも、足湯だけじゃなく実際の地獄の温泉に入れないのかも気になりますよね。
はい、実は下記の施設で地獄めぐりの地獄と同じ湯に入ることができるんです!
- いやしの湯(かまど地獄)
- おにやまホテル(鬼山地獄)
- 長泉寺薬師湯(龍巻地獄)
- 拘泥温泉(本坊主地獄)※地獄めぐりではない方
かまど地獄以外は園の外にあったり違う場所だったりしますが、どれも源泉かけ流しで貴重な地獄の湯に入れる温泉なので、ぜひチェックしてみてください。
☞ちなみに泥火山である鬼石坊主地獄には『鬼石の湯』という温泉がありますが、泥湯ではありません。鉄輪独特の透明な塩化物泉です。
いやしの湯(かまど地獄)
『かまど地獄』は、青い温泉池が象徴的な地獄めぐりのダイジェスト版のような観光スポットですが、その青い温泉池と同じ湯を使った足湯に入れるのは先に書いたとおりです。
でも、かまど地獄には、足湯以外にも『いやしの湯』という同じ3丁目の青い温泉に入れる立ち寄り風呂があるんですね。
『いやしの湯』は、かまど地獄の持ち主の方が所有する個人のお風呂を一般開放されているので、その存在は公式サイトには載っていない裏情報です。
何度も通っていたにも関わらず筆者もつい最近まで知りませんでした笑(地獄めぐりマニア失格です…)
まさに街の中の秘湯!
出典:「別府市観光情報サイト」より
☞かまど地獄の見どころなどはこちらの記事へ
いやしの湯の利用方法
かまど地獄のチケット売り場で「温泉に入りたい」ことを伝え鍵をもらいます。予約できない先着順なので、先客がいる場合は順番待ちになります。
営業時間:8:00〜17:00
定休日:なし
入浴料金:無料(入園料400円必要)
お風呂情報:貸切内湯1(予約不可先着順)
泉質:塩化物泉
おにやまホテル(鬼山地獄)
ワニの群れが見れることで知られた鬼山地獄と同じ湯に入れるのは、名前も同じ「おにやまホテル」の温泉です。
鬼山地獄のすぐそばにあり、98度ある源泉を引いていますので色味も成分も濃く温度も高めです。
出典:おにやまホテル公式サイトより
「彼らは毎日これにつかっているのか…」と、ワニたちに思いをはせながら入れますね。
立ち寄り湯は平日2時間だけと限定されているため、筆者もまだ利用できていません泣(入ってへんのか~い)
☞鬼山地獄についてはこちらの記事もどうぞ
おにやまホテル基本情報
住所:大分県別府市鉄輪335-1
電話番号:0977-67-5454
営業時間:15:00〜17:00(平日のみ)
定休日:なし
入浴料金:800円 ※2020年2月現在
お風呂:内湯1・露天1(男女同数)
泉質:塩化物泉
公式サイト:http://www.oniyama-hotel.co.jp/
鬼山地獄からおにやまホテルへの行き方
鬼山地獄を出て左(坂の下の方)へ行くとすぐ右手に駐車場が見えてきます。その奥にホテルの入口があります。(正面玄関は反対側)
長泉寺薬師湯(龍巻地獄)
地獄めぐりの7地獄で、地下で温められた温泉水が地上に噴きだす間欠泉がみられるのが龍巻地獄ですが、間欠泉だし入るなんてまさか考えもつかないですよね。
でも、実はすぐ近くのお寺で龍巻地獄のお湯に入れるんです。
『長泉寺(ちょうせんじ)』という浄土宗のお寺なんですが、その境内に薬師湯という名前の立ち寄り湯があります。
なんと先代の住職さんが手作りされたとか!
元々は地元の方が利用する温泉が近くにあったらしいですが、廃業するのを惜しんだ先代住職がご厚意から作られたそうです。
お湯は龍巻地獄から配管を引いているもちろん源泉かけ流し。私が利用した時はちょっとぬるめでしたが、「これがあの龍巻地獄の間欠泉なのか…」と感動しますよ。
長泉寺薬師湯の利用方法
門を入って左手にお風呂の建物がありますが、まずは本堂の奥にある庫裏(くり)の玄関でお寺の方に声をかけてください。
玄関にある署名帳に名前と住所を記入し、お賽銭箱にお金を入れます。
お風呂に入ったら中から鍵をかけましょう。
長泉寺薬師湯の基本情報
住所:〒874-0016 大分県別府市大字野田800-6
電話番号:0977-66-4013
営業時間:10:00〜16:00(平日のみ)
定休日:不定休
入浴料金:お賽銭(玄関にて署名が必要)
お風呂:貸切内湯1(予約不可先着順)
※洗面器あり、アメニティグッズなし
泉質:酸性泉
駐車場:なし
龍巻地獄から長泉寺への行き方
龍巻地獄を出て目の前の横断歩道を渡り、左(坂の上の方)に歩くと民家の間の細い路地があるので、そこを右に曲がって道なりに歩くと2分ほどで長泉寺の門が見えてきます。
拘泥温泉(本坊主地獄)
『別府地獄めぐり』ではありませんが、鬼石坊主地獄から歩いて15分(約1km)ほどのところに、『本坊主地獄(ほんぼうずじごく)』といって、鬼石坊主地獄と同じ泥がぼこぼこ噴き上げる泥地獄があります。
本坊主地獄は地獄めぐりの7地獄には入っていないため、共通券とは別で400円が必要です。
過去になんども爆発を起こしている活きた泥火山なので、迫力は鬼石坊主地獄の倍以上!
また、地獄めぐりから近い距離ながらマイナーな観光地のため、ゴールデンウィークのような連休でもあまり混雑せず団体客もめったに来ませんので、静かにゆっくり地獄見学したい人にはおすすめです。
そこの敷地内の『拘泥温泉(こうでいおんせん)』で、地獄と同じ泥の温泉に入ることができます。
料金も900円と別府の他の立ち寄り湯と比べると割高で、営業時間も8~12時までと限定されていますが、貴重な泥地獄の泥に入れるのはここだけなので、行く価値は十分あります。
出典:ニフティ温泉より
泥湯といえば美肌効果で知られていますが、ここの拘泥温泉の泥湯は美肌というより保温効果が有名で体がポカポカ温まりますよ。
入り方にちょっとしたコツがありますが、地元の常連の方が親切に教えてくださいます。
タオルは専用のものを持参することをおすすめします。(どうしても泥がついてしまうため)
☞本坊主地獄と拘泥温泉についてのくわしい情報はこちらの記事で読めます
鬼石坊主地獄から拘泥温泉への行き方
車だとすぐですが、徒歩だとちょっと距離もあるのでタクシーやバスを使うのが楽です。
■亀の井バス
「海地獄前(道路の向かい側のバス停)」より2番(別府駅行)/5・24・41番(APU行)でそれぞれ2分 「本坊主」下車 → 徒歩3分
※降りた目の前に見えますが、横断歩道が進行方向100m先にある坊主地獄先交差点にしかないのでこの時間になります
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。