九州

【別府地獄めぐり・番外編】超穴場!スリリングな泥火山の天然坊主地獄

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別府市の観光といえば『地獄めぐり』が定番ですが、実は定番以外にも『地獄』と呼ばれる火山のパワーを体感できる場所があるんですね。

そのなかの1つ『天然坊主地獄』は、500年以上の歴史があり『地獄めぐり』の鬼石坊主地獄とは、また違った大自然の驚異とも呼べるような泥火山の迫力を体感できます。

また、泥湯の温泉も併設されています。

『別府地獄めぐり』は定番の観光地だけに休日は季節関係なく混雑し、とくに連休なんかは周辺の道路も渋滞したり駐車場待ちができるほどですが、こちらは混雑とは無縁の静かな場所です。

『別府地獄めぐり』から車で3分ほどの距離にもかかわらず、連休でも他の別府の観光スポットのような混雑は全くなく、海外からの団体客の姿もありません。

私も2015年9月のシルバーウィークと2017年11月の連休の2回訪れましたが、混雑もなく人も少ないのでのんびりじっくり見学できました。

超穴場スポットで情報も少ないため「つまらなかったらどうしよう」「迷わず行けるだろうか」なんて不安もあるかもしれませんが、この記事を読めば解決できると思います。

混雑が苦手な人や定番スポットは飽きたという人は必見ですよ。

 

☞もう一つの穴場『明礬地獄』も近いところにあるのでこちらの記事もどうぞ

 

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「別府地獄めぐり」の鬼石坊主地獄と間違う人が多い

坊主地獄と聞くと『別府地獄めぐり 鬼石(読み方:おにいし)坊主地獄』を思い浮かべる人が多いみたいですね。

どちらも高温の泥が湧き上がる泥地獄ですが、こちらは「天然坊主地獄」「本坊主地獄(ほんぼうずじごく)」とも呼ばれる大分県の天然記念物で、全く異なる別の施設になっています。

よく混同される観光客の方も多く、受付で「ここは別府地獄めぐりとは違うんですか?」たずねる人も何度か見かけました。

注意ポイント

「別府地獄組合」には加盟していないため、地獄めぐり共通券は使用できないのでご注意ください。
(別途入園料400円が必要)

また、「坊主地獄」と検索して出てくるウェブサイトは、ほぼ「別府地獄組合」のものです。
この本坊主地獄の情報はあまり載っていません。

 

天然坊主地獄の基本情報

〒874-0842 大分県別府市小倉6
TEL: 0977-66-1581
営業時間: 8時30分 ~ 17時00分(年中無休)
入園料: 大人400円・小学生200円
※地獄めぐりの回覧券は利用できません!

アクセス方法

・路線バス
別府駅西口のりば3より 亀の井バス ② ⑤ ㉔ ㉗ ㊶ にて「本坊主」下車すぐ。
別府駅前(東口)より観光快速にて「本坊主」下車すぐ。
・車
別府IC下りて右折、県道11号線直進、約3分 (駐車無料)
※ルート検索で「坊主地獄先交差点」左折と出ますが直進してすぐ左です。間違えて交差点左折しないように注意。

生きた泥火山を間近に見れる

中はきれいに整備された日本庭園風になっていますが、柵で囲われた遊歩道の向こうには泥の地獄“坊主地獄”があちこちでボコボコと音を立てているため、ただの日本庭園ではない様子がわかります。

昭和48年の爆発跡ですが、泥が今もボコボコいっています。
風で飛ばされたのか自分で噴き上がったのかわかりませんが、立て札に泥がかかっていることもありました。

※坊主地獄の泥は100℃近い高温!柵から身を乗り出して覗きこむと危険です。

こちらは平成元年にできた泥火山口です。

穴の底にたまった泥の温泉がバシャバシャと勢いよく音を立て、今でもなお活発に動いているのがよくわかります。

衝撃的な 天然坊主地獄の由来

天然坊主地獄のある一帯は1200年前からつづく温泉郷で、元々ここには「延内寺」というお寺がありました。

それが500年ほど前(室町時代くらい)の大地震で寺の下から大爆発が起き、寺の建物や中にいた住職もろとも一瞬で地の底に飲み込まれ、熱泥(ねつでい)が噴き上げる泥火山の火口になり、それがこの坊主地獄のはじまりだそうです。
(園内の案内板より)

泥地獄のボコボコ沸上がる様子が、お坊さんの頭のようだから“坊主地獄”という名前が付いたなんて話もあります。

なんとも恐ろしい伝説ですが、まさに大自然の脅威といえる現象ですよね。
この施設全体に独特の不気味な雰囲気があり、その正体がなんとなくわかる気がします。

定期的に活動を監視されているので、昔の伝説のように突然「ドカーン!」はありませんが、このように度々爆発を起こしていることを知ると「今ここで爆発したらどうしよう…」というスリルも味わえるかもしれません(笑)

泥地獄以外にも見どころがある

入ってすぐの所に天水鉢があります。
ふつうの神社やお寺ならここで手を洗って…というところですが、こちらは90℃の源泉なので“触るな危険!”ですね。

こちらは「蒸気井」といって、蒸気が岩の間からシューシュー音を立てて噴き出しているのが迫力満点です。
青黒く変色しているおさい銭を見ると、吹き出す温泉成分の強さがよくわかると思います。

蒸気は遊歩道までかぶってくるため、メガネをかけていると曇って視界が悪くなるので気を付けましょう。

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坊主地獄の泥を使った泥湯

駐車場入り口から左手に泥湯の施設「鉱泥温泉(こうでいおんせん)」の建物があります。

受付や脱衣所は建物の中にありますが、男女別の泥湯は露天風呂なんですね。

営業時間が午前中のみと限られているので、旅行プランに組み込むならルートを工夫しましょう。

利用してみた感想ですが、お湯はかなり熱かったけど泥の温度は低いので体感的にはそんなでもなかったです。
泥湯というと泥パックができて美容に効果的なイメージがありますが、ここの鉱泥温泉は美容よりは保温効果の方が高いような感じを受けました。

浴槽は泥を接着剤代わりにして木材をつなぎ合わせてあります。むやみに縁の泥を取ったりするとよくないので気を付けましょう。

入り方:手前にある普通の湯船でかかり湯&つかる → 泥湯に3分程度つかる → 上がって体についた泥を乾かす → 泥湯 → 乾かす を繰り返す → 最後に普通の湯船のお湯を使って泥を流す

※シャワーはなく(確認できてないだけかもしれませんが)、泥を綺麗さっぱり完全に落とすことは無理そうなので、体をふくとタオルに泥が付くのを覚悟した方がよさそう。

⇒こちらの記事「温泉巡りが快適になる持ち物」も参考にしてみてください。

【鉱泥温泉基本情報】
時間:8時15分 ~ 12時00分(木曜定休)
料金:大人900円・小学生700円
TEL:0977-66-0863
脱衣場男女別、鍵付ロッカー(無料)完備

ここまで読んでいただきありがとうございました。

写真/筆者提供

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