2019年のシーズンは、大阪湾などの関西のメジャーな潮干狩りスポットが“貝毒”の影響で全滅ということもあり、今年の潮干狩りは他の地域へ出かける人も多いのではないでしょうか。
関西からはあまりなじみがないかもしれませんが、愛知県の下の方に突き出た知多半島も潮干狩りスポットが多く、とくに美浜町の潮干狩り場は、良質のアサリがたくさん採れるスポットでも知られています。
ふだん行かない知多半島に来たから、潮干狩りのあと時間があれば帰りにお土産を買っていきたいと考える人もいそうですね。
知多半島のお土産を買うなら、インターチェンジのすぐ近くにある『えびせんべいの里(美浜本店)』が、淡路島の『たこせんべいの里』と並んで有名ですが、ただ、この『えびせんべいの里(美浜本店)』はとても混雑することでも有名です。
工場も併設で規模も大きく売っている物も豊富で、せんべい作り体験もできます。なので、海外の団体客などもあり休みの日なんかはとても混雑するんですね。
2月の連休の午後3時台に行きましたが、レジ待ちの行列が大混雑でした。
気が滅入るほどの長蛇の列で、待っているだけで数十分かかりそうとのことで帰宅も遅くなることから購入を断念したほどです。
また、せんべい作り体験は予約ができない先着順でして、材料の都合もあり混雑していれば早めに締め切られている可能性もあります(午後は13~16時)
時間的な都合を考えると潮干狩りの帰りに立ち寄るにはちょっとハードルが高いかもしれませんよね。
でも、がっかりしないで大丈夫です。
実は『えびせんべいの里(美浜本店)』から車で10分のところに、お土産の購入や手焼き体験もでき、しかも混雑しないという穴場があります。
それが、2015年8月にできたこの『えびせんパーク(本店)』です。
道の駅のような雰囲気の店なので『えびせんべいの里』と比べると規模はかなり小さいですが、売っているせんべいの種類は引けを取らないくらい豊富で、もちろん試食もできます。
また、美浜町の複数の潮干狩りスポットからも車で10分以内、高速のインターチェンジまでは2分と大変近く、帰りに気軽に寄れるのもおすすめの理由なんですね。
近くの潮干狩りスポット
矢梨潮干狩り場
山田海岸
北方潮干狩り場
そんな『えびせんパーク本店』について、せんべいを試食しつつじっくり調査してきたので、手焼き体験の様子などと一緒に魅力を紹介したいと思います。
ただ、潮干狩りの後に行くなら、より道すると貝を採ってから帰宅するまでの時間が長くなってしまうため、せっかく採った貝が死なないよう保存だけはしっかり対策しておきましょう。
えびせんパーク基本情報
住所:愛知県知多郡美浜町河和上前田371-1
電話:0569-83-0270
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし(年中無休)
駐車場:無料駐車場あり
HP:https://ebisen-park.jp
えびせんパークの店内について
つい見落としてしまいそうですが、入口の『えびせんパーク』の看板が、遊び心があってすごくかわいいので必見です。
店内はこじんまりしていますが、できてまだ数年なのもあり綺麗で明るい雰囲気です。
ちょっとしたフードコーナーもあり、たこ・いかの姿焼きせんべい、知多牛コロッケや唐揚げなどの揚げ物、ソフトクリームなんかも売っています。手焼き体験はこちらで申し込みできます。
座れる休憩スペースもあり、ホットコーヒーやお茶が無料で用意されているので、試食しまくってのどが渇いたら水分補給もできますね(笑)
お母さんが買い物している間にお父さんと子供はここでソフトクリームを食べて待っている、なんてこともできます。
美味しくて楽しい手焼きせんべい体験
『えびせんパーク』の手焼きせんべい体験は『ぺったん焼き』という名前でして、えびせんの里のように手焼きせんべいにお絵かきや味付けでオリジナルを作りお土産にする、というものではなく、海産物の本格的な姿焼きを作る味わうことを主体にした体験です。
選べる種類は大アサリ、タコ、イカの3つですが、“えびせん”パークなのに選択肢にエビがない、という疑問はひとまずおいといて(笑)
料金:
大アサリ・タコ 1枚500円
イカ 1枚650円(全て税込価格)
営業時間:10:00~15:00
手焼きに使うプレス機がかなり高温になるため、10歳未満の子供さんは保護者が付き添ってください。
ぺったん焼き体験の様子はこちら
まず、店内の窓口で注文します。
番号を呼ばれるまで渡された手順書を読んで作り方をおぼえておきます。
準備が整うと呼び出しがあるので外にあるせんべい体験コーナーへ移動し、窓口で材料と調理器具を受け取り、指定された番号のプレス機の前に行きます。
スイッチを押してプレス機を開き、油をぬります。プレス機は高温になっているので触らないようくれぐれもご注意ください。
手焼きの具材をまんべんなく混ぜ、プレス機にのせ平らに伸ばします。
イカは1匹まるごと入っていて、粉を多めにまぶすので唐揚げのイメージです。
タコはイイダコが3匹入っていて、こちらは卵が多めでぱりぱりに焼けそうな予感。ビジュアルがちょっとグロテスクですよね。
あとはスイッチを押してプレス機を閉じるだけ。
2分ほどで勝手に開くので、焼き上がったせんべいをヘラですくいお皿代わりの網にのせていただきます。
焼き上がったイカせんべいがこちら。やっぱり唐揚げっぽいですね。
タコせんべいは上の方にくっついていました。
この場合は落とさないようヘラで取ります。
焼き上がりもかなり熱いので火傷しないよう注意。
イカの姿焼きはキッチンはさみがあるので食べやすい大きさに切ります。

生の海産物と生地を混ぜてそのままプレスで焼くため、全体的に“お菓子”というより“おつまみ”と言う方が近い風味でした。個人的におすすめなのがイカの姿焼きせんべい。
大アサリは今回体験できなかったけど、どんな味か気になるので次回行ったときに必ずやってみます。
どんな商品が売っている?おすすめは?
えびせんパークは、三河湾や伊勢湾沿岸に本社がある海鮮せんべいの製造メーカー『カネヨシ製菓』が運営しているお店で、自社工場で生産されたできたてを直売しているので品質にも信頼がおけそう。
売っている商品はざっくり袋に入ったものから箱詰めになったものまで『えびせんべいの里』と変わらない種類が置いてあり、もちろんほぼ全ての商品を試食できます。
海鮮味、カツオ、梅、玉ねぎなど10種類以上ある『おこのみシリーズ』が定番ですね。いろいろ試食してみて好みの味を探すのも楽しいと思います。
いろいろちょっとずつ味わいたい人は、かつお、梅、わさび、えびマヨ、たこ、明太子、甘えび、えび誉、いか姿焼の9種類が入って280g650円(税込)の海鮮ミックスせんべいがよさそう。
あかしゃ海老が名産の南知多や、知多半島の先端から近いタコが名産の日間賀島(ひまかじま)、しらすが名産の篠島(しのじま)それぞれの地域名産品が贅沢に入った『産地直送シリーズ』は、1枚ずつの個包装で14枚入り650~700円(税込)。
箱入りにすれば引き出物などの贈答品にもできますね。
タコ、イカ、エビ、甘エビなどをまるごと焼いたり揚げたりした『姿焼きせんべい』は、見た目も豪快だし香ばしくてパリパリですごくおすすめです。
個人的にとくに気に入ったのはイカですが、タコもピリ辛でおつまみによさそうな味でした。
油で揚げていないノンフライシリーズもあるので、さっぱりした食感が好きな人やカロリーや脂質が気になる人はこれですね。
季節ごとに変わる期間限定の商品もあります。
2月は桜×桜海老のコラボと、上海老、ズワイガニ、鯛などでした。
一部の商品はネット通販もあるので、気に入ったものがあれば後で取寄せることもできます。
→えびせんパークネット販売
以上、『えびせんパーク』の魅力についてのレポートでした。
『えびせんべいの里』とはまた違った体験ができるので、南知多へのおでかけのついでに是非立ち寄ってみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。