自動車の運転免許は、持っている人の状況によって3色に分けられています。
①グリーン 初めて免許を取ってから3年以内の人
②ブルー 取得してから最初の更新をした人(一般運転者/違反運転者/初回更新者のどれかに分類)
③ゴールド 更新前の5年間無事故・無違反の優良ドライバー
その中でもゴールド免許は以下のようなメリットもあり憧れる人も多いですが、5年間無事故・無違反でいなければならない条件などからわかるように、今すぐなれるものではありません。
ゴールド免許のメリット
・自動車保険の料金が安くなる(最大で20%も)
・免許更新の手数料が安くなる(300~800円ほど)
・免許更新時の講習が30分(一般は60分、違反者は120分)
・有効期間が5年(通常は3年)
ただし、運転しなくても免許の更新さえきっちりしていれば勝手にゴールドのランクになれます笑
いわゆるペーパードライバーというやつですね。
ではなぜ「原付免許を先に取っておこう」なのかといいますと、原付免許は学科試験と2時間ほどの講習で簡単に取れますし、自動車免許のちょっとした特性を利用すれば合理的かつ安全に免許をゴールドにできるからなんですね。
原付免許を先に取っておけば普通自動車の免許もゴールドになる
その免許の特性というのがこれです。
新しく上の段階の免許を取得すると「現在所有している免許のランク(免許証の帯の色)を引き継ぐ」ことなんですね。
つまり、ゴールドの原付免許を持ったまま、二輪や自動車の免許を取ればそれらもゴールドになるということです。
そこで、 「ペーパードライバーのままでもゴールド免許」ということも一緒に利用し、まだ運転免許を何も持っていない人は、車に乗る予定が当面なくてもまずは原付免許を取っておくといいですよ、という話です。
私も実際に原付免許がゴールドだったおかげで、普通免許を取得して本来グリーンのところをいきなりゴールド免許所持者です。
長年乗っていても過去に事故や違反をしたせいでずっとブルーランクのままの人からは大変うらやましがられました。
「所持してる免許がゴールドなら上の段階の免許を取ったらゴールドになるらしい」というのは以前にも聞いたことがあったのですが、教習所で教官に聞いても「(ゴールドに)なるとは聞いてるけどはっきりとは知らない」らしく、昔の話かもしれない、今は変わっているかもしれないと半信半疑でした。
でも実際に免許センターで試験後に交付されたときは「本当だったんだ!」と驚きました。
原付免許があっても自動車免許の学科が免除になるわけではない
「原付免許を持っていれば普通自動車の免許の学科講習や学科試験が免除されるのでは?」とカン違いする人がけっこういますが、残念ながら原付免許では普通車免許の学科も試験も免除にはなりません。
普通免許を取得する時に学科講習や試験が免除されるのは中型バイク(普通二輪車)以上の免許がある人だけです。
ただ、普通自動車でも教習所で原付の実技講習(2限ほど)があるので、原付免許があればその費用数千円は得します。
原付免許の取り方について
取得資格:満16歳以上、視力(矯正含む)両眼0.5以上
取得方法:
- 教習所で講習を受ける ⇒ 学科試験合格 ⇒ 免許もらう
- 直接学科試験を受ける ⇒ 合格後技能講習 ⇒ 免許もらう
講習の内容:3時間/教習所内コースで乗り方講習、安全運転の話
講習時の服装:長袖・長ズボン、スニカーなど動きやすい靴
料金:受講料4,200~4,500円 ※学科試験は別途手数料が必要
必要書類など:身分証明書(保険証/写真付学生証/パスポートなど)、本籍地記載住民票1通、印鑑 など
教習所によっては原付の講習を扱っていないこともあるので、その場合は直接試験会場で受験することになります。
書類の不備があると試験を受けられなかったりするので、しっかり調べて準備していきましょう。
学科試験は交通ルールや交通マナーの基礎中心に30分で48問くらい。
90%以上の正解で合格となります。
不合格でも受験料は返ってこないため、もったいないことにならないよう例題集やテキストを入手ししっかり勉強してくださいね。
まとめ
自動車を運転する予定がなかったり、運転できる年齢でなかったとしても、3時間の講習と受験料込み1万円程度の費用で簡単に取得できる原付免許を持っていれば、後々普通免許を取った時に最初からゴールド免許になることも可能です。
そうでなかったとしても運転免許は身分証明書としても大変活躍してくれるものですので、ぜひ原付免許を気軽に取得してみてはいかがでしょうか。
※あくまで最初に車を運転する時点で(保険を安くできるため)ゴールド免許にしたい人だけの情報です。仕事や日常生活で自動車免許がすぐ必要な人には意味のない情報ですのでご了承ください。